X51.ORG : 日常的に性交の快感が続く ”持続性性喚起症候群”とは
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日常的に性交の快感が続く ”持続性性喚起症候群”とは

MSNBC】今週金曜に刊行された医学論文誌によれば、近年、女性の間で、性的快感が日常的に持続するという新たな症状が報告されているため、今後本格的な研究が開始されるとのこと。発表を行った英セントメアリーズ病院のデヴィッド・ゴールドメイヤー医師によれば、この症状はよく知られる冷感症(不感症)とはまるで対照的に、性的興奮が全くない状況にも関わらず、性的な快感が持続するというもので、持続性性喚起症候群(persistent sexual arousal syndrome / 以下PSAS)と呼ばれるという。PSASは、特に女性が長期的に性欲を欠いた際に発症しやすいと、博士は論文で記している。

しかしこれまでの報告によれば、その症状によって得られる感覚は、女性にとって必ずしも快楽的ではなく、むしろ恥辱的で、精神的苦痛となり得るため、自殺を図った患者もいるという。

PSASは2001年に初めて報告されたが、これまでに確認された症例数が極めて少ないため、有病率、治療方法も不明である。また原因も明らかにされていないが、幾人かのケースでは、ある種類の抗うつ剤(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の摂取をやめた後に、発症したことが報告されている。

「この症状は継続的に研究していく価値があります。それはこの症状が女性に精神的苦痛をもたらす為だけでなく、症状の治療が、女性における性反応についての研究を大きく進める可能性があるからです。」ゴールドメイヤー博士はそう語っている。


【参考1】300 Orgasms a Day, Persistent Sexual Arousal Syndrome

持続性性喚起症候群患者のひとり、ミシェル・トンプソンは一日におよそ300回のオルガスムを感じるという。「家事をしているときにオルガスムを感じるなんておかしな話だと思うでしょう。だけど私にとっては、家事の最中に絶頂に達する事は、もはや生活の一部なんです。実際にどこでも絶頂に達します。一見すると愉快な話かもしれませんが、本当に恥ずかしいことなんです。」そして昨年、ミシェルはついに意を決して医師に助けを求め、PSASであると診断されたという。

「今のところ治療方法はありません。でも最近は人前で(オルガスムに達した事を)隠すのは上手くなりました。これまでで一番恥ずかしかった経験は、去年、スーパーマーケットで店員の男性と話しをしていた時のことです。彼と話をしているとき、突然、私は快感を感じ始めたので、彼からそれとなく離れようとしたんです。しかし、彼がなかなか私から離れようとしないんですね。そして結局、彼の目の前でイッてしまいまったんです。その時は彼の顔を見ることが出来ませんでした。」


【参考2】Persistent sexual arousal syndrome - Wikipedia

持続性性喚起症候群(PSAS)は、性的興奮、生殖器の充血とは全く無関係に、自然発生的かつ持続的な性的快感を患者に与える。ニンフォマニアやサティリアシス(女子/男子色情症)といった性行動過剰との関連性はない。また患者自体が少ないことに加え、(潜在的な)患者は症状を恥ずかしく思い、医師に相談しようとしないため、報告される症例は少ない。しかし近年、ようやく報告が増加し、特徴がはっきりしてきたことから、その症状は徐々に明らかになりつつある。

持続的性喚起症候群によって発症する肉体的な快感は非常に強い上、持続性が高く、数日から一週間に及んで続く場合もある。オルガスムによって一時的な安堵がもたらされる場合もあるが、症状はすぐに再発するため、日常的な行動が阻害され、患者に精神的苦痛を与える。またある状況下 ― 例えば車に乗った際などには、症状が更に悪化(=更なる性的快感)し、耐え難い精神的苦痛を与える場合がある。

持続性性喚起症候群の原因は様々である。例えばtrazodoneの副作用として発症する場合もあり、その場合は摂取をやめることで症状が消えたと言われる。またある報告によれば、原因は骨盤の血管(ペニスやクリトリスに分岐する血管)の異常であったため、その患者は外科手術によって治療されたという。また他には抗男性ホルモン療法、麻酔や心理カウンセリングなどで症状が軽減した症例も報告されているが、ほとんどの場合原因は特定出来ず、明確な治療方法も確立されていない。


【参考3】お出かけセット / 本当にあった私の体験談 ”イクイク病”より

翌朝、満員電車に揺られて会社に向かう時も、電車の振動にいちいち体が反応し、何度もイッちゃいました。会社にたどり着く頃にはヘロヘロで、とても仕事どころではありません。同僚に肩を叩かれたり、ポケットに入れておいた携帯が鳴っても、イッてしまい、さすがにこれはまずいなと思い病院に行きました。(・・・)日常生活にはかなりの“振動”が潜んでいます。さっきも書いた、自転車、電車に携帯。更には、階段、地震、カラオケやクラブの音楽の震動でもイッちゃいます。もう、外を歩くのは恐怖でしかありませんでした。


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