X51.ORG : 謎の奇形頭蓋骨 - 「スターチャイルド」は何処から来たか
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謎の奇形頭蓋骨 - 「スターチャイルド」は何処から来たか

star_child1.jpg【StarChild】今から凡そ70年前の出来事である。メキシコはチワワ州南西100km程にある小村で奇怪な骸骨が発見された。発見したのは当時まだ十代の少女である。最初、彼女は洞窟の奥に横たわる完全な人間骨格を発見した。しかし、彼女が目を奪われたのはもうひとつの骨だった。横たわる人骨のすぐ脇の地中から、小さな手の骨が伸びていたのである。その手はまるで地中から手を伸ばし、人骨の腕に手を絡めているような姿だったという。好奇心旺盛な彼女はすぐにその骨が眠る地面を掘り起こした。そして彼女は地中から現れた珍奇な骨をその後生涯に渡って保管していたが、彼女は死ぬ直前、それをあるアメリカ人の男性に譲った。そしてそれから5年後、骨はあるアメリカ人夫婦に譲られ、現在に至る。

そして1999年の事である。この奇妙な骸骨を目にしたロイド・パイ氏は、この骨を「スターチャイルド」と名づけ、正体を突き止めるべく研究を始めた。当初の彼の予想では、科学者に骨の調査を依頼し、それが受け入れられるまで半年は要するだろうと予測したが、結局その後約6年間に渡り、「スターチャイルド」は科学者らに無視され続けてきたのである。

しかし2004年、遂にロイド氏の念願がかなうことになる。彼はロンドンのホロウェー王立大学科学研究所に招待され、頭蓋骨の正式な調査を認められたのである。そしてロイド氏の予想通り、行われた研究で新たな事実が明らかになった。骨の内部から謎の繊維質の物体が発見されたのだ。その繊維 - 現在は便宜的にそう呼ばれているが、まだ正式な呼称はない - は赤みを帯びており、他の残留物と共に、骨の多孔質組織の中に埋め込まれるようにして900年以上に渡って維持されていたことが明らかになったのである。これは通常の人骨では起こりえない事であるという。そしてまた発見された繊維は元より、この余りにも既知の形態からかけ離れた頭蓋骨を目の当たりにした研究者は一様に首をかしげたのは言うまでもない。「これは"誰"だ?、、いや、一体、"何"なのだ?」

今後、同研究所では、この頭蓋骨の正体を明らかにするべく、発見された繊維、及び残留物に対する様々なテストを行う予定であるという。そしてこの頭蓋骨を発見早々「スターチャイルド」と名づけたロイド氏は、この骨は間違いなく異星人、もしくは人間と異星人のハイブリッドのものであると信じて疑わない。更に頭蓋骨と共に発見された人骨はその母親か、あるいは育ての親ではないかと推測しているのである。(頭蓋骨の様子を収めたビデオはこちら)

「おそらく、スターチャイルドが死亡したとき、彼女(人骨)がその骨を埋葬したんでしょう。そしてその腕だけを地中から出して、彼女の腕に巻きつけてから、、、自殺したと考えられると思います。」

star_child2.jpgロイド氏によれば、古代の逸話において、こうした宇宙人と人間のハイブリッドは非常に一般的なものであるという。それは例えば、天から地上に降りてきた何者かが不妊の女性を受胎させ、女性は子供を宿す。生まれた子供は大きくなるまで村人らによって育てられ、そしてある日、いつか再び天から舞い降りた"何者"かがその子を連れて天へと帰る、といった物語である。そしてロイド氏はあらゆる角度からこの頭蓋骨を検証した結果、この「スターチャイルド」こそが、そうした逸話の真実を証明する存在であるというのだ。(写真は頭蓋骨から元の姿を復元した想像図)

「例えば人間の奇形に関して、ありとあらゆる文献を当たりましたが、この頭蓋骨に相当するものを見つけることは出来ませんでした。そしてまたこの頭蓋骨が出来た様々な可能性も検討しましたが、結局納得のいくものは一つとしてなかったんです。シンメトリック(左右対称)な顔、平らな頭頂、奇妙な場所に位置する眼窩、そして底部へ向かう収斂、これはいわゆる"通常の奇形"ではあり得ないことです。」

しかしまた数年前、人類学者マイケル・ガラティ氏とジュリアン・マーチソン氏は、頭蓋骨の細部を収めたビデオを検証した後、ロイド氏の主張を次のように否定した。

「確かにこれまでこうした奇怪な頭蓋骨は見たことがありませんが、こんな頭蓋骨を持つ生物は存在していないと思いますね。これは確かに面白いものですが、彼自身説明が出来ないんです。それでそういう極論に飛んだんだと思います。」

star_child3.jpg「ロイド氏は全ての可能性を吟味したと話していましたが、彼の説明は私が納得出来るものではありませんでした。全く常識外れです。我々のような人類学者、すなわち科学に携わる者は、まずその頭蓋骨が当初、いかなる状況にあったかを吟味しなければなりません。しかし、彼が話したおとぎ話のような物語、女の子が見つけたという話、そして人骨と共に発見された話、それらを今となっては確かめる術はありませんからね。」

しかしまた、彼らは実際に自分達で実物を見て検査してみない限りは、ロイド氏と議論することも出来ないとし、またこの「スターチャイルド」の起源を調べる為の最も確実な方法はDNA検査に他ならない、と話したのである。そしてそれに対しロイド氏は「面白い。そして彼らは多分、その真実如何に関係なく、"これはエレファントマンの如き、非常に稀な奇形の人間である"とか何とか結論するんでしょうね。」と語り、彼らの要求通り、DNAテストを敢行したのである。

2002年10月、ロイド氏の支援を続けるロンドン在住のベリンダ・マッケンジー氏は膨大な金額を要するDNA検査への資金提供に同意した。そして2003年、長期に渡る検査を終え、遂にその判定結果が明らかになったのである。

検査では頭蓋骨からミトコンドリアDNAが採取され解析が行われた。そして結果、まずこの「スターチャイルド」は確かに人間の母親を持っていたことが明らかになった。しかし問題の父親側の遺伝部分を回復することが出来なかった。すなわち、結論は持ち越された形になってしまったのである。そして検査団は、当時の技術では父親側の遺伝部分を回復することが困難であり、今後の解析作業を待つようロイド氏に伝え、しかしまた、DNA検査の最中にいくつかの興味深い発見もあったため、今後は骨を専門的な化学検査にかけるべきである主張したという。

検査団は頭蓋骨の特徴として、まず通常の人間の骨よりも異常に硬く、そして切断している際にも通常よりも非常に強い臭いを発したことなどを挙げている。更にその後、骨を溶解すべくEDTAに浸した際にも、人間の骨が通常遅くとも一、二週間程度で溶解するのに対し、「スターチャイルド」の骨は人間の骨の半分程度の厚さであるにも関わらず、十週間経った後も全く溶解する気配がなかったため、強烈な溶解液を足すことでやっと溶解することが出来た、とその奇妙な特性を記録している。

こうして、ロイド氏は自身の理論に対する確信を更に深め、2004年のほとんどは様々な科学的検査に終始したという。そして現在、彼はこれら検査から得られた膨大なデータを手に、「スターチャイルド」の真の起源を証明する最終検査を行うための資金繰りに奔走している。

いかなる既知の人骨とも適合しない、この奇妙な頭蓋骨の正体が明らかになるとき、我々は新たなる人類の歴史を発見することになるのであろうか。


【参考1】STARCHILD PROJECT | Starchild-UK | Royal Holloway

【参考2】 インドネシアで新種のヒトの骨を発見 - 身長は1メートル | カリフォルニア博物館:骨格標本

【参考3】天文民俗学のページ | 『竹取物語』の夢 / 第9章 - 連れ去る力より

(かぐや姫が月に帰る場面)【現代語訳】こうしているうちに、宵が過ぎて、午前零時ほどに、家のあたりが昼の明るさ以上に光った! 満月の明るさを十も合わせたほどの明るさで、そこにいる人の毛の穴までも見えるほどじゃった。すると、大空から人が雲に乗って降りてきて、地面から人の背丈ほどの高さにふわふわ浮いて、立ち並んだのじゃ。これを見て、家の中にいる人も外にいる人も、心が魔物に襲われたようになり、戦おうという心もなくなってしまったのじゃ。かろうじて気力を奮い起こして、弓矢を取ろうとするが、手に力もなくなって、ぐったりしてしまうのじゃ。中に気丈夫な者が、ぐっとこらえて射ようとするのじゃが、弓はとんでもない方に飛んで行ってしまい、戦うこともできず、意識はぼおーっとしてしまい、ただわけもわからずお互い見つめ合っている。

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