X51.ORG : 演奏時間639年の音楽、第二のコードが鳴らされる 独
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演奏時間639年の音楽、第二のコードが鳴らされる 独

cage_organ2.jpg【ASLSP】ドイツ東部、ハルバーシュタットのブキャルディ廃教会にて続けられる演奏予定時間639年の音楽がこのほど、開始5年目にしてようやく第二のコードへと進行したとのこと。このパフォーマンスで演奏されているのは、米作曲家のジョン・ケージ(1912-1992)が発表した"Organ2/ASLSP"(As SLow aS Possible = 出来る限りゆっくりと)という曲である。演奏は2639年の終曲を目指して2001年9月5日に始められ、全くの無音パートである最初の一年半を経て、2003年2月2日には最初のコード(ソ#,シ,ソ#)が鳴らされた。そして2004年7月には新たな重りが鍵盤に乗せられ、一オクターブ下のミが加えられた。その音(ミ)は今年5月5日まで続く予定であるという(写真は演奏が続けられるオルガン)。

そして今週木曜の午後5時(GMT16:00)、ようやく最初のコードから、今後数年鳴り響くことになる第二のコード(シ、ド、ファ#)へと進行したのである。

ジョン・ケージの"ASLSP"は1985年、もともと20分間のピアノ曲として発表され、1987年にオルガンの為に編曲されたものである。しかし今回の演奏を行うジョン・ケージ・オルガン・プロジェクトは、ケージが曲名に委ねた意志を汲み取り、オルガン編曲をもとに、演奏時間を639年まで引き延ばしたという。639年という時間は、同教会に初めてオルガンが設置された1361年から数えて、プロジェクトが開始された2001年までの時間を元に設定された。また今回のプロジェクトで使用されるオルガンは新しく特別に作られたもので、新たな音の必要に応じて、パイプを継ぎ足していく形で使われる。

ジョン・ケージは二十世紀の音楽に絶大な影響を与えた作曲家アルノルト・シェーンベルクの弟子の一人で、かの有名な完全無音の音楽「4:33」といった前衛的な作曲で知られている。

また運営者らは、このパフォーマンスの思想的背景として、”変化の早い現代社会における平静と緩慢な時の流れの再発見”といったコンセプトを語っているとのこと。


【参考1】ASLSP - John-Cage-Orgelprojekt Halberstadt
- 同プロジェクトの公式サイト、ページ右上のカウントが残り演奏時間(秒)。

【参考2】アルノルト・シェーンベルク | ジョン・ケージ | ヴェクサシオン:エリック・サティ

【関連】X51.ORG : 沈黙の音楽をラジオで放送

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